登山 初心者をはじめよう。

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先物取引所であれば、見事に設計された決済の仕組みがあり、すべてのポジションが毎日評価され、損失がでていれば証拠金を積み増すよう求められるが、CDSが取引される店頭市場には、このような仕組みがない。 決済は売り手と買い手の間で個別に行われるので、デフォルトが急増した場合、大混乱に陥りかねない。
そして、CDOの場合と同じように、この市場でも、もっとも弱い輪はヘッジ・ファンドだ。
信用関連取引を行うヘッジ・ファンドは、自己資本がヘッジ・ファンド業界全体の約3分の1、7千500億ドル前後であり、レバレッジが5倍から10倍で、ほぼ全額が投資されているとみられている。
ほとんどのファンドは、CDSでわずか1パーセントから2パーセントの保証支払いを求められただけで破綻しうる。 商業銀行と投資銀行は高リスクの投融資を大量に額面で計上しており、デフォルトに対する保証契約を結んでいることをその理由としている。
だが、Bのアナリストが指摘しているように、財務諸表には保証契約に対する貸倒引当金を計上していない。 CDSで売り手のヘッジ・ファンドがデフォルトを起こしたときに、CDS市場にどのように混乱が広がるかを考えてみよう。
CDSの買い手は、対象になっている巨額のポートフォリオで評価損を計上し、本来のリスクを反映した水準まで簿価を引き下げる必要に迫られるだろう。 残った保証提供者は、担保を提供するよう求められるのが避けられないので、信用市場から巨額の資金が引き揚げられ、デフォルトを起こしたファンドから少しでも現金を回収しようとする動きで、大量の訴訟が起こされるだろう。
要するに、信用市場の各所に血栓ができ、「サブプライム・モーゲージ問題は公園の散歩のようだったと思えるようになるだろう」。 どの程度の損失が発生するか、推定しようとすることすら、無意味だろう。
2007年に事態が急変するとともに、エコノミストが景気見通しを変えていくさまは見ものだった。 2月に連邦準備制度理事会(FRB)が議会に経済見通しを報告したとき、NT紙はB議長が描いた見通しについて、「熱すぎてインフレが起こるほどではなく、冷たすぎて失業率が上昇するほどでもないゴルディロックス経済」だと評した。
『ゴルディロックスと3匹の熊』の主人公が見つけたスープのように、熱すぎでも冷たすぎでもないというわけだ。 夏にBS系ヘッジ・ファンドが破綻し、仕組み金融市場の脆弱性があきらかになった後ですら、エコノミストは景気見通しが明るいとみていた。

この信頼感がようやく揺さぶられたのは、10月、11月に巨額の評価損計上が相次いでからだ。

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